庵野秀明監督、エヴァ次回作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』及び『ゴジラ』新作映画制作に関するコメント発表

エヴァンゲリオン公式サイトから、エヴァ次回作及びゴジラ新作映画に関する庵野秀明総監督のコメントが発表されました。
【公式サイト】
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』及びゴジラ新作映画に関する庵野秀明のコメント
http://www.evangelion.co.jp/news_20150401.html
我々は、何をまた作ろうとしているのか。
そして何故、空想特撮映画を作る事を決めたのか。
2012年12月。エヴァ:Qの公開後、僕は壊れました。
所謂、鬱状態となりました。
6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした。
明けた2013年。その一年間は精神的な負の波が何度も揺れ戻してくる年でした。自分が代表を務め、自分が作品を背負っているスタジオにただの1度も近づく事が出来ませんでした。
他者や世間との関係性がおかしくなり、まるで回復しない疲労困憊も手伝って、ズブズブと精神的な不安定感に取り込まれていきました。
その間、様々な方々に迷惑をかけました。
が、妻や友人らの御蔭で、この世に留まる事が出来、宮崎駿氏に頼まれた声の仕事がアニメ制作へのしがみつき行為として機能した事や、友人らが僕のアニメファンの源になっていた作品の新作をその時期に作っていてくれた御蔭で、アニメーションから心が離れずにすみました。友人が続けている戦隊シリーズも、特撮ファンとしての心の支えになっていました。
同年11月。鷺巣詩郎氏のPV制作をヒントにアニメの短編集企画を思い付いたのも、なんとかアニメの面白さを今一度、体感し、アニメが好きだった事を今一度、確認し、アニメの現場に戻る拠り所を今一度、切望したかったからです。それと、エヴァの制作で疲弊していたスタッフやスタジオにも、エヴァ以外の新企画が必要と感じたからでした。この試みは、日本アニメ(ーター)見本市として現在も継続し、やって良かったと実感しています。
2014年初頭。ようやくスタジオに戻る事が出来ました。それから、1年以上かけた心のリハビリにより徐々にアニメの仕事に戻っています。同年10月に行われた東京国際映画祭の特集企画で、高校時代から自分の作ってきた作品を、素直に振り返れた事も幸いしました。
そして、2015年。旧エヴァの放送から20年後の今、すでに2年以上もお待たせしている、シン・エヴァンゲリオン劇場版の完成への実現に向けた作業も、なんとか進められています。
僕の周囲の方々、そしてアニメファンの皆様が、再び完結に向かうというモチベーションを支えてくれているからです。本当に、感謝します。
そして、皆様から、シン・エヴァの公開まで今しばらくの時間をいただければ、幸いです。
と、同時に今は、空想特撮映画を形にする作業も行っています。
始まりは、2013年1月末でした。
東宝の方から直接「ゴジラの新作映画の監督をお願いしたい」と、依頼を受けました。
精神的にも不安定でしたし、「無理です。エヴァもあるし、出来ませんよ」と、その場は固辞しました。
が、東宝の誠意と盟友樋口真嗣監督の熱意に心が動かされ、
同年3月、監督を引き受ける事にしました。
過去の継続等だけでなく空想科学映像再生の祈り、特撮博物館に込めた願い、思想を具現化してこそ先達の制作者や過去作品への恩返しであり、その意思と責任の完結である、という想いに至り、引き受ける事にしました。
今しか出来ない、今だから出来る、新たな、一度きりの挑戦と思い、引き受ける事にしました。
エヴァではない、新たな作品を自分に取り入れないと先に続かない状態を実感し、引き受ける事にしました。
同年5月、作品として描きたい、描くべき主題を決めました。
そして同年6月、G作品メモという企画書を東宝に提出、プロット等の作成を開始。
ゴジラが存在する空想科学の世界は、夢や願望だけでなく現実のカリカチュア、風刺や鏡像でもあります。現在の日本でそれを描くという無謀な試みでもあります。
正直、世界資本に比べると制作費も制作時間も極端に少ない日本の現場で、様々な内容面に関する制約の中で、果たしてどこまで描けるのかはわかりません。
ただ、映画としてのプライドを持ち、少しでも面白い映像作品となる様に、本作もシン・エヴァも全力で作っていく事が、今の僕に出来る事だと思って作業を進め、映画の方向性や脚本内容等で紆余曲折あり、現在に至っています。
制作者が何を書いても言い訳にしか過ぎず、善意と悪意の前に晒される事態を重々承知の上で、こんな時代のこの国で日本を代表する空想特撮作品を背負って作る、という事を少しでも理解していただけたらという願いから、拙文を寄せています。
最後に、自分を支えてくれる周囲の人々と、作品を支えてくれているファン・観客の皆様の御蔭で再び、映像が作れる、という事に改めて感謝します。
ありがとうございます。
監督・プロデューサー 庵野秀明
同時に、2016年夏公開予定の映画「ゴジラ」の総監督を庵野さんが、監督を樋口真嗣さんが務めることも発表されています。
[映画ニュース] 庵野秀明総監督×樋口真嗣監督で「ゴジラ」!強力タッグが実現、過去最大の体長を予定 http://t.co/PFmRg1t965 #映画 #eiga pic.twitter.com/lH9uGcdTLe
— 映画.com (@eigacom) 2015, 3月 31
日本版「ゴジラ」
脚本・総監督:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
2015年秋撮影/2016年夏公開予定
【報道記事】
<ゴジラ>12年ぶり日本版新作の総監督に「エヴァ」庵野秀明 監督に「進撃の巨人」樋口真嗣 (まんたんウェブ) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150331-00000035-mantan-ent
日本版『ゴジラ』最新作 庵野秀明×樋口真嗣がタッグ | アニメ!アニメ!
http://animeanime.jp/article/2015/04/01/22672.html
庵野秀明総監督×樋口真嗣監督で「ゴジラ」!強力タッグが実現、過去最大の体長を予定 : 映画ニュース - 映画.com
http://eiga.com/news/20150401/1/
日本版『ゴジラ』総監督に庵野秀明!『進撃の巨人』樋口真嗣とタッグ! - シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0072052
エヴァ×進撃の巨人で日本版ゴジラ!樋口氏「最高で最悪の悪夢を」 (1/2ページ) - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)
http://www.sanspo.com/geino/news/20150401/geo15040105040008-n1.html
時事ドットコム:エヴァ庵野&樋口の強力タッグで新作ゴジラ=「オタクパワー」炸裂に期待
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015033101082
2016年新作『ゴジラ』 脚本・総監督:庵野秀明氏&監督:樋口真嗣氏からメッセージ | ORICON STYLE
http://www.oricon.co.jp/special/47834/
東宝、新作ゴジラの総監督にエヴァンゲリオンの庵野秀明氏を起用 - MarketNewsline
http://www.marketnewsline.com/news/201504010938000000.html
新ゴジラの脚本・総監督は庵野秀明、監督は樋口真嗣! | ニュースウォーカー
http://news.walkerplus.com/article/57123/
エヴァンゲリオン 公式サイト
http://www.evangelion.co.jp/
次回 シン・エヴァンゲリオン劇場版
http://www.evangelion.co.jp/final.html
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[エヴァストア本店][![]() |
この記事へのコメント
どうしてもエイプリルフールなんじゃないかと思ってしまうのだが
思っていいのだろうか
ことか・・。もう16年公開すら怪しいのかも。
公開は新劇10周年の17年とかか・・
まあ春休みだからしょうがないか
こりゃ今年は絶望的とゆうよりシンエヴァは来年もあやしいな
とりあえずスターウォーズ新三部作楽しみに今年は過ごすか
お前ら単純だなぁ
シンエヴァを公開できるとは思えない
「ほとんど進行してません。今はやる気は出たけどゴジラと同時進行です」
とはなあ・・
監督なんて批判ありきだろ
鬱病のことを真っ先に心配出来ずに「エヴァ早く見せろ」とか子供だよね?
大人がこんなコメントするとかみっともないよ
エイプリルフールネタなら良いけど、また鬱病になったとかマジで本当に心配だわ
破を作ったときは良い状態だったんだろうな
Qがあんなストーリーになったのは精神状態が良くなかった・・・旧作のこと考えれば十分にありえる
好きなときに好きな物を作ってくれればそれで十分
信者みたいな痛い人間のことなんて気にして作ってたら作品の内容も終わる
落ち着いてから、自分の納得するものを作ってほしい
批判の矛先が庵野ばっかに向かうのはしゃあないけど、東宝と樋口真嗣が相当強力に押したんじゃないかね。
まあしかし消費するだけの側は文句言ってりゃいいんだから気楽なもんだよね。
たぶんこの人は、みせかけの希望に縋ることなく、これからも自らを世間に晒して、死ぬまで魂を削り続けるのでしょう。
そうやって産み落とされた作品を私は面白い、と感じています。
なので、この人が生きている間、少なくとも私は退屈せず、楽しみをもって過ごせそうで嬉しい限りです。
炎上商法なんでしょうね。Yahoo!のトップNEWSになれば広告代、億は浮きますからね。
商売上手い!
Qの後、マチアソビでイクニさんとトークショーしてたけど、鬱な感じには全く見えなかったよ
家族やスタッフなど周りの人たちのお蔭で、この世に留まっていてくれて本当に良かった
昔からアニメ現場って自殺者が少なくないので、養生して下さい
そして、シンエヴァで完結させて監督自身もエヴァの呪縛からもう解放されて欲しいな。
気長に待つよ
健全な状態で本当に作りたいものを完成させてほしい。
未だにヱヴァの第一話のワクワク感を越えられる作品には出会えていない
名前: ななしさん 2015年04月01日 08:47:49