【ヱヴァ考察】ゼーレの目的は「ヒト」と「使徒」との融合だった?

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の様々な可能性を探る考察シリーズ。
今回は、劇中で繰り返し出てくる「使徒」と「エヴァ」と「ヒト(人間)」の融合シーンを振り返って考えていきます。この融合こそがゼーレの目的の一つだったのかもしれません。
第3の使徒×擬似エントリープラグ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』冒頭でマリと戦った「第3の使徒」

[第3の使徒]
人類により捕獲、解体、分析されベタニアベースに封印されていた特殊な使徒。
脊椎パーツ、血管ユニットなど人工的なパーツで構成され、首元には制御試験用の「擬似エントリープラグ」が付けられています。

[擬似エントリープラグ]
ベタニアベースでは、捕獲した使徒を利用してエヴァ同様のシンクロ実験が行われていた可能性があります。
第9の使徒×エヴァ3号機×式波・アスカ・ラングレー
エヴァンゲリオン3号機を乗っ取った侵食タイプの「第9の使徒」

[第9の使徒/エヴァ3号機]
3号機にテストパイロットとして搭乗していたアスカも、エヴァと一緒に「第9の使徒」に侵食されてしまいます。
・救出されたアスカに対するリツコのセリフ。
リツコ「細胞組織の侵食跡は消えたものの、使徒による精神汚染の可能性も否定出来ない」
リツコ「このまま隔離するしかないわね」
マヤ「まさか処置ってことはないですよね」
リツコ「貴重なサンプル体よ」
リツコ「ありえないわ」
(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 2.22より)
使徒に侵食されたアスカをサンプル体として分析。何らかの目的のために利用した可能性があります。
(関連記事)
◆【ヱヴァ:Q】アスカの眼帯に隠された秘密
第10の使徒(エヴァ零号機)×エヴァ初号機×綾波レイ×碇シンジ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に登場した最強の拒絶タイプ「第10の使徒」

[第10の使徒]
この戦いでは、以下の順で複数の「融合」が果たされています。
1.第10の使徒、エヴァ零号機をパイロットごと吸収、融合
2.エヴァ初号機、第10の使徒から綾波を再構成?巨大綾波とエヴァ初号機が融合
3.エネルギー体となった綾波レイと碇シンジ、エントリープラグ内で融合?
4.エヴァ初号機の姿が光の巨人に変化
外部→「巨大綾波」と「エヴァ初号機」の融合
内部→「綾波レイ」と「碇シンジ」の融合?
・一連の現象を見たリツコのセリフ。
リツコ「この世界の理を超えた新たな生命の誕生」
リツコ「代償として古の生命は滅びる...」
ミサト「翼...」
ミサト「15年前と同じ...」
リツコ「そう、セカンドインパクトの続き、サードインパクトが始まる」
リツコ「世界が終わるのよ」
それぞれの融合により新たな生命が誕生。結果「サードインパクト」が始まると解説。
エヴァ初号機は、コアを2つ持つ「光の巨人」に変化しています。
第2の使徒×エヴァMark.06×第12の使徒×?
サードインパクト爆心地に残された「第2の使徒リリス」の骸。
【参考:リリスの骸】
(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 3.33 より)
リリスの首から上が無くなり、エヴァMark.06の体と融合しています。
エヴァMark.06の体内は「第12の使徒」に侵食されており、パイロットに関しては不明です。
この「リリス×Mark.06×第12の使徒」融合体が、サードインパクト発生の原因の一員になったと考えられます。
第12の使徒×エヴァ第13号機×渚カヲル×碇シンジ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』後半には、「第1使徒(※自称)」「第12の使徒」「13番目の使徒」が一挙登場します。

渚カヲル(第1使徒?)と碇シンジの2人が、同じエヴァ第13号機に搭乗。
エヴァ第13号機に「第12の使徒」が取り憑くことで、状況が複雑に変化します。
1.渚カヲルと碇シンジ、エヴァ第13号機にダブルエントリー
(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 3.33より)
2.エヴァ第13号機、「第12の使徒」に取り憑かれる
(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 3.33より)
3.渚カヲル、「13番目の使徒」に堕とされる
(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 3.33より)
4.エヴァ第13号機、「第12の使徒」を吸収
(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 3.33より)
5.エヴァ第13号機、覚醒する
(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 3.33より)
外部:「第12の使徒」と「エヴァ第13号機」の融合?
内部:「渚カヲル」と「碇シンジ」のダブルエントリー(擬似的な融合?)
・一連の現象を見たカヲルのセリフ。
シンジ「何だこれ?」
シンジ「何なんだよ これ?」
シンジ「僕のせいなのか? 僕が槍を抜いたから…」
シンジ「これって…」
カヲル「フォースインパクト」
カヲル「その始まりの儀式さ」
『破』のラストシーンに似た状況が再現され、エヴァ第13号機が覚醒。
その結果、フォースインパクト始まりの儀式が開始されます。
使徒×ヒトの融合はゼーレの希望だった?
使徒×エヴァ×人間の融合については、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』初期脚本でこのように書かれています。
【ゼーレ会議】
キール「エヴァ3号機は予定通り、第9使徒の依代としての役目を終えた」
「予測通り、使徒とエヴァの融合は可能であったな」
「そして、エヴァを触媒とし、我ら人類との融合の可能性も見いだせた」
キール「希望は実現しつつある。失った人柱の犠牲にも報いねばならん」
「過酷すぎるな」
キール「そのための子供たちだ。人にはまっとうすべきそれぞれの役がある」
「群体としての人類。種全体が生き残るための、個々の役割か」
キール「我らは、個体ではいきていけない。だが、個体ゆえの苦しみから開放されることもない。その業と原罪を超えるための、人類補完計画なのだ」
(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 全記録全集より)
本編未採用のセリフではありますが、使徒と人類の融合が「ゼーレの希望」に関係している可能性があります。
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この記事へのコメント
名前: ななしさん 2014年04月16日 01:03:29